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古畑 淳士の競馬と気まぐれコラム

日々感じたことの記録と競馬予想を少々・・・

本田圭佑と中田英寿と中村俊輔


数年前、本田圭佑選手のインタビューを聞いていて、
中田英寿氏の後継者は、“彼”になる!!って、
漠然とそんなことを思いました。
自信に満ち溢れた強気な態度や発言と将来を見据え海外移籍に挑戦している
その実行力が、あの中田選手を彷彿させたのです。

中田英寿氏が抜けた後の日本代表には、
もちろん、中村俊輔選手がいました。
言うまでもなく、日本代表の中心選手であり
卓越した彼のテクニックやこれまでの経験から、
中田英寿氏が引退した後の日本代表を任せられるのは
中村俊輔選手しかいないと誰もが思ってたいたことでしょう。
ただ、
これも多くの方が感じていたことと思いますが、
中田氏と中村選手は「タイプ」が違います!!?

中田氏には、一匹狼的なカリスマ性がありました。
あの独特な!? ファッションからも垣間見えるのですが、
一度決めたことは徹底的にやり通そうとする強靭な意志と同時に、
より『個』を大切にするスタイルを好んでいたと思います。
残念だった2006年ドイツ大会、
より『個』を大切にするスタイルを好む中田氏に与えられた役割は、
チームを一つにまとめることでした。
それがどんな重圧とストレスを彼に与えたのか!??知る由もありませんが・・・、
中田氏は、チームをまとめて引っ張るというよりは、
みんな俺のレベルにまで上ってこい!!
そんな感じに見えました。


対する中村選手は、
中田氏のような強烈な個性はありませんが、
自分のテクニックに絶対的な自信とプライドを持っている選手です。
海外に行っても通用するテクニック!!
試合後のインタビューに真面目に答える中村選手には
多くの方も好感を持っていたことでしょうが、
彼は『個』を表現することを好まないかわりに、
自らのテクニックを磨き続ける職人のような感じがしたのも事実です。
チームをまとめるという役割は、職人にはふさわしくないのです。

そして、本田圭佑選手です。
中田氏の後継者になるかもと書きましたが、
今回のワールドカップを見ていて、
中田氏とも違う彼の個性をあらためて見た気がします。
以前の彼の言動や態度は中田氏同様、一匹狼的なスタンスであると思ったのですが、
実際は、
中田氏のよりストイックで孤高の人的なイメージと違い、
もっと本田選手は泥臭いというか、正直というか・・・、
“俺も決めたからお前も決めろ!”!みたいな、すごくストレートに
自分の思ったメッセージを相手に伝えることができる選手なんだなと・・・。

つい最近まで、
日本代表チームには「核」と呼べるような選手がいなかったと思います。
本田選手も海外と日本代表との往復で
コミュニケーションを取る時間もなく、信頼を勝ち得ることもできなかったと思います。
しかし、
大会前の4連敗によって、監督ともども追い込まれてしまった代表チームに
ものを言える選手=つまり「核」となる選手が出て来ざるを得なくなった!?
大会前の4連敗のおかげで、チーム(監督・選手・コーチ・スタッフすべて)が
まとまらざるを得なかった!?
もちろん、
大会前の4連敗のおかげで、
一歩間違えば、チームが崩壊する可能性もありました。
そこに、
泥臭く(失礼)、ストレートな表現をしてチームを鼓舞する選手が
最高のタイミングでチームになじんだ。
なじんだ選手とは、もちろん本田圭佑選手です。

それが日本代表のベスト16入りにつながったのではないかと・・・。

そう私は考えています
・・・、
※ここまですべて私個人の勝手な想像で書いておりますが。
・・・、

例えば、ブラジルチームなどは、
強烈な『個』の集合体が、一人ひとりの『個』の役割を果たせば
それでよし!!
『個』の力が他国を圧倒的に凌駕しているので、チームが一つにまとまらなくても
ベスト4くらいは行ってしまう。
でも、日本は違う。
まだまだまだ、『個』はそんなレベルにまで到達してはいません。
だから、
チームが完全にまとまらないとどうにもならない。
・フランスでは、キング・カズを直前で外してチームは萎縮してしまいました。
・日韓大会では、チームはもちろん、日本中が一つにまとまりました(ベスト16)。
・ドイツ大会では、一人のカリスマが孤立してチームが崩壊しました。

そして、南アフリカ大会

中田氏の抜けた後、
規律正しく・真面目で、テクニックはあるけれどとってもおとなしいチームが、
崖っぷちに立たされました。
しかし、日本代表の中に、今までいなかったタイプの選手がいました。
彼は、上昇志向が強くてビッグマウスな男ですが、
チームをまとめ鼓舞することができたのです。

日本代表が、世界と戦っていくためには、
チームが一丸とならなければならない!!
一つにまとまらないといけない!!

ここまでの日本代表や他国(フランスやイタリア)の戦いを見てきても、
そう強く感じております。

次のパラグアイ戦!!
これ以上ないほど日本代表チームはまとまっていると聞いています。
パラグアイ代表チーム以上にまとまっているなら
勝てる!!
そう信じて応援したいと思います。

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☆岡田監督は、本田選手以下、チームのまとまりに助けられたと思います。
結果はどうあれ、
岡田監督を代えなかった日本協会の判断に納得することはできませんから・・・。

以上。

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