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古畑 淳士の競馬と気まぐれコラム

日々感じたことの記録と競馬予想を少々・・・

“民意”って何?

“民意”
★人民の意志、国民の意見  「デジタル大辞泉」より

最近(いつの頃からか?)、テレビの報道番組、朝のワイドショーで
たびたび耳にする言葉

“民意”

似たような言葉では、“国民目線”とかもよく聞きます。

しかし、これ、
大雑把というか、曖昧というか、いい加減というか・・・。

何でしょう!?
“民意”って、

もしかして、
いかようにも操作のできる『世論調査』の結果のことですかね!?
あれも確かにひとつの“民意”なのでしょう。
しかし、
有権者一人一人の立場、立ち位置によって
また別の“民意”というものがあるはずですよね・・・!
それなのに、
テレビの報道番組、ワイドショーは、そうした説明も一切なく、
“民意”だ、“民意”だって、
・・・、一方的。
うるせーよ!!って、言いたくなります。

一般市民のインタビューだって、
当然、TV局の選択(意志)によって放送されているわけで
あたかも、その意見が全国民の“民意”だみたいに言われても。。。
正直、納得いかない“民意”があるわけです。
・・・
------
菅首相、小沢一郎前幹事長による民主党代表選が決まり、
これからますますテレビの報道番組、ワイドショーでは
“民意”と国民目線”のオンパレードになりそうです。

で、それをテレビで見ている“国民
特に、政治や経済の情報を、テレビというメディアに依存している方々は、
“おお、今の日本国民の民意”は、そうなっているのか”と、
素直に思ってしまうわけです。

ここで恐ろしいのは、
ほぼすべてのテレビ局(読売、産経、朝日、毎日、日経、NHK)の論調が
概ね(おおむね)同じであるということですね。

完全に偏った情報、というか、
情報自体、限られたものしか報道されていません。
もちろん、テレビしか見ていなければ、
限られているとか、カタヨッているなんて分からないですが・・。

これは、どうなんですかね!!

特に、「政治とカネ」の問題をいまだに争点にしようという報道姿勢には
疑問符が付きまくります。
だいたい法律の専門家である「検察」が必死になっても起訴出来なかった事案を
世論(マスコミ)を誘導する形で何とかしようというのもひどい話。
推定無罪の原則はどうなってしまうのでしょう!?
恐いです、この国の行く末!!
なにやら怪しげな「検察審査会」に関しては、その実態に関してほとんど報道もされない。
もう無茶苦茶です。

マスコミの大好きな“民意”は、
結局のところ、
経済・雇用の立て直し
この国の将来の不安(年金等)を無くし希望を持てる国にしてほしい
ということに尽きると思うのですが、

それって、マスコミがあおっている
私たち国民 対 民主党 の図式ではなく、
 対 官僚 (天下りの問題、不必要な箱もの建設等々、税金の超無駄遣い)
 対 アメリカ (普天間基地問題しかり、円高株安の問題しかり)
なんだと思うわけです。

マスコミって、まったく官僚批判しないですし、
普天間基地の問題など、アメリカの思惑どおりになったとたん、
マスコミはほとんどこの件については報道しなくなっちゃいました。
あんなに鳩山批判をしていたのに・・・、
結局、元のさやに収まると沖縄県民のインタビューとか激減ですからね。
ひどいものです

野中広務が官房長時代に、主たる政治評論家(マスコミ)に機密費を渡していたことを
暴露しましたが、
その大事件(だと私は思いますが)についてTVマスコミは、
ほとんど無視ですから。
ひどいものです

テレビ界は、官僚(+アメリカの奴隷化している外務省)に弱すぎるでしょう!!


さて、今回の代表選で争点になっているのは・・・、

 小沢一郎前幹事長
・代表選の意義について
「政治家自らの責任で政策、予算を決定できる体制をつくらないといけないと感じ、立候補した」と述べ、
【政治主導】(←対官僚)の実現に全力を挙げる考えを表明。
 (官僚にとっては最悪な小沢一郎)
・昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の扱いについて
「総選挙で約束したことを着実に実現することが大事だ」と述べた。
・消費税について
「まず行政の無駄を省くことに全力を挙げるのが国民との約束だ」とした。

 ↑ 対 「官僚」組織


 管直人首相
・代表選の意義について
「今回の選挙はいずれの候補が首相としてふさわしいか、国民の皆さんに選択していただく選挙だ」と強調した。(※私たちに投票権はないですから・・・、じゃぁ、やっぱり「世論調査」頼み!?)
・昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の扱いについて
「どうしても単年度や2年目にできないことは、理由を国民に説明し理解してもらうことが必要」と主張。
小沢氏の「政治とカネ」の問題を念頭に、「クリーンでオープンな民主党をつくっていきたい」との考えを示した。(もちろんクリーンでオープンな民主党は結構だけど、“民意”は、民主党のことより、経済・雇用の立て直しにありますよ・・)
・消費税について
首相は「社会保障のあり方を財源と一体で議論する。その中で消費税の議論をすることが重要」とした。

↑ 世論調査による“民意” 「政治とカネ」を論点に。
マニフェストの実現含め、消費税に関して、「官僚」の意見を聞いていくというスタンス。



このように見てくると (私見ですけれど)

TVマスコミ(各局の評論家←もう機密費というワイロはもらえていないのかな!?、それによく分からないコメンテーター!?)がどちらの味方に付くかは、
もうハッキリ、くっきりしてきます。

マスコミは、何といっても
“民意”や“国民目線”が大好きですから!!

そして、同時に、
その“民意”国民目線”を創ることができるのもマスコミなんですけど。

私は、TVメディアの“民意”や“国民目線”などどうでもいいと思っていますが、
少なくとも、勝手に“民意”や“国民目線”などという分けのわからない言葉を
振りかざすのだけは止めて欲しいと思っています。

自分の都合の悪いことは一切報道しないというTVメディアの姿勢には、
まったく正義のかけらもありません。

とにかく、
まずは、“クリーンでオープンな放送局”を各局とも目指して頂きたいと思うわけです。

それが、“民意”というものじゃないでしょうか・・・。

違うか!?

以上


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