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古畑 淳士の競馬と気まぐれコラム

日々感じたことの記録と競馬予想を少々・・・

ハ-ト・ロッカー 鑑賞「前」

第82回アカデミー賞 前評判の高かった「ハート・ロッカー」が、
作品賞・監督賞含む6部門を受賞しました。
キャスリン・ビグロー監督は、アカデミー史上初めて、監督賞を受賞した
女性監督となったわけです。

以前観た「ハートブルー」や「K19」など、
スタイリッシュな映像を創り出すのがうまい監督だなぁと思っていましたが、
アカデミー賞監督にまでなるとは・・・。

で、
ハート・ロッカーです。

まだ観てはいません。
観に行くかもまだ未定です。

それでも、ここに書いておきます。

どこかのTV番組でハート・ロッカーを評していました。

 *政治的メッセージ一切なしの戦争映画
 *リアリティを極限まで追求した。
 *極限状態の人間を描き出している。
 *戦争の悲惨さ、異常性を描写
 *日の目を見ない爆弾処理班という職業に光を当てた
 *ストーリーのないドキュメンタリータッチ

確かに、数分の予告編からもその『緊迫感』が伝わってきます。

観れば、多分、その映像に私も釘付けとなること間違いないと思います。

それでも、
・・・、
・・・・・、
冷静になると、
やはり、気にくわない、納得いかない映画なのです。
それは、
ハート・ロッカー自体に向けられたものではないかもしれませんが、
このイラク戦争にその根があります。
実は、その根は、今回アカデミー賞のライバルであった『アバター』でも同じく感じたことなのです。

たとえこの映画が、“政治的メッセージ一切なし”であったとしても、
戦争を描いていることに違いはありません。

そして、この戦争は、アメリカでおこなわれていることでは決してありません。
爆弾処理は、イラクで行われていて、
そこにアメリカ人がいる真っ当な理由はどこにもないと私は思っています。
爆弾処理班がアメリカ人であるという真っ当な理由などあるのでしょうか!?

このイラク戦争は、
アメリカ人の
アメリカ人による
アメリカ人のための
「戦争」
なのです。

もしイラクの人々の人権を守るための戦争だというのなら、
では、なぜ、アメリカは、もっとも非人道的な行為が行われている
北朝鮮に出兵しないのでしょうか!?

理由は明白!!

そこに(北朝鮮)は、石油がないからです。

イラクで活動しているアメリカ人兵士に対して、言うことは何もありませんが、
もしこの映画によって、彼らの活動にスポットライトが浴びせられ
“戦争はやっぱり悲惨だ”という結論になって終わってしまうのなら
結局、
そんな悲惨な戦争を
一体誰が
何のためにつくり出しているのか
!?
その陰湿な本質を忘れさせてしまう役割を
この「ハート・ロッカー」が負わされてしまっただけのような気がするのです。

*政治的メッセージ一切なしの戦争映画!??

・・・、
本当ですか!??


爆弾処理班が活躍しているその場所は・・・、
決してアメリカ本土ではなく、
イラクなのです。

もう一度考えます。

このイラク戦争は、
アメリカ人の
アメリカ人による
アメリカ人のための
「戦争」なのです。

イラクが私たちの日本であったとしたら・・・、
勝手に入ってきて自分たちの好きなように荒らしまわったあげく
最後の処理をまかされた人物にスポットライトがあたる。。
私たち日本人は、どんな思いになるでしょうか!?

なんか、おかしくないですか!?

『アバター』では、
イラクの役割が衛星パンドラに変わっていましたが、
こちらは、メッセージありありの映画でした。
実際、アメリカの保守派や軍部が反米・反軍の映画だと批判しています。
これでは、アカデミー賞を獲ることは100%困難でしょう。

リアリティを追求したスタイリッシュな映像、
政治的メッセージ一切なしかのような戦争映画
ハート・ロッカー

やっぱり、これがアカデミー賞を獲るのに最もふさわしい映画なのだと思います。

さて、どうしようかな!?
ハート・ロッカー、観に行こうかな!?
・・・、
純粋に映画として楽しめれば、別に問題ないもんね・・・・。

( ̄▽ ̄)=3( ̄▽ ̄)=3( ̄▽ ̄)=3

以上
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